えとうのひとりごと

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『I Love me !』~本当の味方~
2010年4月14日

 ある国に、王様がいました。その王様には四人の妻がいました。王様は一番最初の妻を深く愛していました。その妻には、キレイな服を買ってやり、いつも美味しいものを食べさせていました。いつも、その第一夫人のご機嫌をうかがっていました。そして、第二夫人も王様は大切にしました。いつも、第二夫人にも会いに行き、やはりせっせと部屋にかよい第二夫人の機嫌もとっていました。

 第三夫人は、時より思い出しては、美味しいものを食べさせました。でも、第三夫人は、第一、第二夫人ほどには、気をかけてあげませんでした。

 一番、不幸なのは第四夫人です。この第四夫人は、いつも第一夫人、第二夫人のための、下働きをさせられました。もう王様は第四夫人が居たことさえ忘れていました。でも、第四夫人はかた時も王様のそばを離れず、せっせと王様のために働きました。

 ある時に、王様に敵対する者が、ある国で反乱を起こしました。そこで、王様は強大な軍隊を連れて反乱する者を鎮圧するために向かうことになります。

 ただ、遠い国への旅が心細かった王様は、第一夫人を連れて行きたいと思いました。「一緒に旅に出よう」と誘ったのですが、第一夫人は「そんな遠い知らない国に行くのはイヤです。わたしはここで生まれ育ったのですから」と王様の願いを断りました。第二夫人にも、王様は旅の道連れを願いましたが、第二夫人も王様の旅の同行を断りました。

 王様は、ほとほと淋しくなって、第三夫人に旅の道連れを申し入れたのです。すると第三夫人は「そうですか。第一、第二夫人にも断られたのですか。なんて薄情な人達だこと。王様がこんなにつくしておいでになったのに。私はついて行きます。ただ、国境までしか行けません。私の身体が病弱で国境までしか同行ができないのです。すみません」結局、第三夫人も旅の道連れにはなれなかったのです。

 その時に、かたわらに居た第四夫人が言いました。「王様、私は王様のそばを離れません。そして、どこまでも王様のおそばで、王様のためにつくしましょう。どんな遠い旅も、私はあなたのおそばを離れませんから」この時に、はじめて王様は第四夫人の存在を知りました。そして、その第四夫人の優しさにハッと気づいたのです。そして、その優しい第四夫人に気づかないできた自分自身を王様は後悔しました。それから、王様はこの第四夫人と遠い旅に出たのです。

 これはブッダが、弟子たちに話した話を、それを僕が都合よく脚色しました。

 この王様の旅立つ先とは、人が死んで旅立つあの世です。

 ここで第一夫人というのは、世間や愛する人のことです。いつも気にしている人の評価です。残念ながら、愛する人とでも一緒にあの世には行けないのです。

 第二夫人はお金や地位を表しています。あの世には、どんな財産も持っていけません。

 第三夫人は、自分の身体です。大切な存在ですが、この世界までです。あの世には連れて行けません。身体は大切な相棒ですが・・・・
 そして、第四夫人は、自分の心です。この心だけは、あの世にも同行してくれるのです。でも、死の瞬間まで、僕たちは人生の多くの時間を、地位を求めたり、人の評価のため、つまり愛する誰かに認められるために費やします。

 毎日、自分自身の心を裏切って、傷つけている場合もあります。だから、第四夫人は、いつも涙を流しているのです。

 メンタルの基礎後編のプログラムの中にヒプノ・セラピー(催眠療法)があります。人前であがる人、自分がイザという時に失敗してしまう人にとって、とても効果的な講座です。また、自律神経失調症のように、めまいやパニックになる人には、とてもよい効果が現れる講座内容です。

 その授業の体験実習(ワーク)の時に多く聞かれる感想が、「意味なく涙が自然と出てきて自分で驚いた」という意見です。

 この講座には数々のワークがあります。催眠誘導の中で、身体に意識を向け、身体の声を聴くというワークがあります。僕たちは人の期待にこたえ過ぎたり、誰かに愛されるためにムリをして、自分の身体感覚に気づいていません。

 催眠導入部分は省略~さぁ、力を抜いて、あなたの身体に意識を向けましょう。あなたの手は、あなたの必要なものを引き寄せてくれる。あなたが少し思いさえすれば、複雑な動きをして、あなたの思うままに。そして、いつでも、自分を優しく包んでくれる。あなたの思うままに・・・そう、その手はあなた以外の人の言うことはきかない。いつも、そばにいるのがあたりまえ過ぎて、忘れ去られているあなたの手は、あなたのすごい味方です。

 足に気持ちを向けてみよう。あなたのその足は、あなたを、どんな場所にでも連れて行ってくれる。どんなに遠い道のりでも、時間をかけて運んでくれる。いつでも目的の場所に、あなたを思いのままに運んでくれる。その足は、あなたの命令以外では決して動かない。どんなに狭い靴に閉じ込められていても、あなたを嫌らうことのない、あなたのすごい仲間。いつもムリさせているのにあなたは気づいていますか? あなたの足の苦労を知っている?

 あなたの身体は、いつもあなたの心を守っている。さびしい夜道を歩いていても、あなたのボディはあなたと一緒に居てくれる。あなたが孤独な時にも、さびしい夜も決してあなたを見捨てはしない。いつも、一緒にいて、あなたをしっかり守ってくれている。そして、昔から、いつもそばに居てくれた。

 あなたの身体はやさしい友達。

 手や足、また、あなたの身体は、あなた自身に聞こえない言葉で語りかけている。いつも、いつでも・・・・

 「どうして、そんなに、さびしいの? 僕たちがいるのに。僕たちは決してあなたを離れないのに。いつでも、手である僕はあなたの大切なものをあなたに近づけてあげる。いつも一緒だよ!

 足は言う、あなたがイヤなら、僕がどこでも連れて行ってあげる楽しい場所に。任せてくれればいいさ!いつも君の味方なんだから」

 身体のそれぞれのパーツはいつもあなたの味方・・・・

 「君が幼く、親に叱られた時も、僕たちはいつも一緒にいたんだよ。君と一緒に、僕たちは思い出を、たくさん、たくさん過ごしてきたのさ。ハハハ、君は忘れていているだけで、僕たちはいつも一緒だったよ。思い出してごらん。淋しい時や、孤独な夜も僕たちはいつも君を守ってきたよ。君は忘れているだけだよ。だから、さびしい時は自分を抱きしめてごらん。60兆の細胞が君の味方なんだから。みんなが離れていっても、僕たちは君を守っているのだからね」

 あなたは、あなたの「身体」に守られている。いつも、どんな時も・・・・

 あなたは、あなたが好きですか? あるがままの自分を・・・・

 誰かに愛されたら自信が持てる?
 では、誰かに愛されない時には、自分は価値がないのかなぁ。
 では、あなたは誰かの意見で生きているの?

 さびしいですね、自分を他人の奴隷にするなんて、あなたの目に見えない優しさや、あなたの誰も知らない数々の努力を。あなたは、あなたが一番に知っているはず。あなたの人の知らないところの真心のゆくえは、あなたがシッカリ認めてあげればいいではないかな。

 たとえ、人に知られることがなかったとしても・・・・・人の言葉を気にするから、目に見えない、あなたの親切が出せなくなる。それは、あなたが他人の目の奴隷だからです・・・(続く)

 また、僕が講座で推奨している「セルフ・ラブ療法」があります。

 僕たちはいつも外の世界(上司、親、先生、愛する人)に、気を遣って、自分を愛することを忘れています。自分の最高のパートナーは、配偶者や恋人ではありません。それは、自分自身です。自分が自分自身の最大のパートナーです。

 多くの人が、外の誰かに愛されようと、また周囲の誰かに認められようと頑張っています。ある時は望んだように愛されもし、認められますが、いつも、いつも外のパートナーはこちらを愛するわけにはいかないのです。
 なぜ、他人はいつも、こちらを愛するわけにいかないのか。それは、人にはそれぞれの人生があるからです。

 相手も相手の都合があり、時間がない、金銭的に余裕がない、相手も誰かに認められたいために気持ちに余裕がない。相手も心が冷める瞬間があるかもしれません。また、誰かに気がねして、愛したくても、こちらを愛せない惜別の痛みがともなう瞬間があります。

 だから、いつも誰か一人に頼って自分の存在意味を求めると、相手の無関心さが許せなくなります。愛情のない態度に喜んだり、落ち込んだり、まさに一喜一憂することになるのです。それでは、他人の愛情の奴隷にすぎません。奴隷とは、相手に従うか、反乱するかどちらかなのです。

 「君子の交わり淡きことの水のごとし」と言われます。

 ステキな人は誰かにしがみつかないで、人間関係が水のようにサラッとしている。スライムのように粘りつかない。しがみつきは、執着を生み、恨みを育てます。愛情が憎しみに変わることはよくあることです。

 一人の人にしがみつくと、気分は、山の天気のように、相手の態度で荒れくるう。

 不安定な、あなたの態度に相手の心はよけいに離れることになりかねません。そして、相手の冷たさに、さらにあなたは気分のダッチロールをくりかえす。 だから、ベタつき、しがみつきの関係は長続きしないのです。

 愛し求めれば、求めるほど、愛する相手の態度が気になります。それを依存関係と呼びます。

 人前で緊張する人ほど、視線の先の退屈そうにしている、仏頂顔(ぶつちょうづら)の人に意識が向く。自分の気分より、相手の表情に依存するのです。

 その不機嫌な視線に不安になる。だから、話題を変える、だからよけいに話がまとまらなくなる。だから、さらに相手の視線が不安になる。それを気にして、またまた話題をコロコロと変える破目になる。だから、話が面白くなくなる。そして、人前で緊張する人は、よけいに緊張するという悪循環になります。
 そのパターンが、あがり症の人には多いのです。

 「己こそ、己のよるべ」と言ったブッダのように、母マリアに「我、汝と何のかかわりあらんや」とイエスが惜別を宣言したように、また、今流行の龍馬が「世の中の人は何とも言わば言え、我なすことは我のみぞ知る」と自分を信じて歩きだしたように、自分を信じなければならない時があります。孤独であっても、怖くても、自分自身を信じて歩きださないとならない時がある。
 そして、旅の道連れは自分自身。

 時には、自分の期待通りにさせようとする相手に、別れを告げても、自分を守る必要があります。それは、孤独と向き合う瞬間です。でも、いつも自分の身体はそばにいる。あなたを守っている。
 そんな深遠な孤独な時にこそ、自分を味方につける。それが、セルフ・ラブ療法です。~I LOVE ME.~

 他人はいつも自分を見てくれるわけではないのだからと、自分を自分で言い聞かすことです。

 「あなたは孤独なのにエライ!未来のことなんかわからないのに、よくガンバっている。あんな冷たいカレシに、あんなこと言われてよく泣かなかったわね、あなたはエライ!そして、いつもイヤな上司に、無理難題たのまれてもイヤな顔もしないで、明るく笑顔で笑って『ハイ!』だなんて、言えないわよ。そして、未来のことも、たくさん、たくさん不安なのに、あなた親に頼らないで、よく一人でガンバっている。スゴ~イ。あなたのそのガンバリを私は知っているわよ。だって、私はいつもあなたの味方だから。私がいつも、いつもついているわ。ガンバレ、わ・た・し!」

 「あなた、よく子供にあんな偉そうに言われて、虐待もしないでよくガンバっているわね。スゴイよ。なんてステキ母なんでしょう\(^o^)/。あんなに夫に虐げられても、あなた夫に毒も、もらないで、よく笑ってガンバっているわね。妻のカガミ。いつも応援しているわよ、あなたの努力は、いつかは人に愛の価値を伝えるでしょう。ガンバレ私。本当にスゴイ妻だわ」

 これが、セルフ・ラブ。

 毎日、自分で自分をヨシヨシしてください。最大の応援団員は「私」人知れずガンバっている努力も、自分だけは知っている。他人にはわからない、けなげな思いも、自分だけは知っているのです。

 ウツ病の人は、最高に自分にムチ打つ人です。

 なぜなら、人の叱咤は無視できても、いつも、寝ている時も、自分をムチ打つ叱咤は、布団をかぶっていても、聞こえてきますよ。「もっと、ガンバレ」「もっと、有名になれ」「もっと、人から認められなくては」「もっと、有名学校に行かなきゃ」「もっと勝ち組に」

 黙りなさい!私の中の批評家たちよ。あなたたちは何も分かっていない。
 普通に生きていることが、一番偉いんだから!大丈夫。あなたには私がついている!

 どこまでも、私の旅に、私がつき合うから。
 さよなら、自分の中の完璧主義者たち。私はあなたの奴隷にはならない。

 自分の旅のおともは「私」だから。 I CAN LOVE ME !

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