いつでも大晦日! | ひとりごと | 心理カウンセラー 衛藤信之 | 日本メンタルヘルス協会

えとうのひとりごと


■いつでも大晦日!
2009年1月2日



 2008年の12月31日の大晦日から2009年の1月1日の元旦になる瞬間。動物界でも、自然界でも、何も変わらない夜明けなのに、ヒト社会は少し違っている。

 旧年の大晦日は、窓から射す日はそれなりに小春日和で、意識しなければ普通の一日でした。でも、時間に意味を見つける人類は今年最後の一日と決めて、未来の明日に新たに生まれ変わろうとする日にする。

 ラガーマンがボールを大事に持って走るように・・・・何を旧年に捨て去り、何を未来に持ち去りたいか・・・・・

 この二日間はなぜか、心がりんとするような気がする。

 生まれ変わろうとする心構え。大晦日のあわただしさは、クマが冬眠に入る前の慌ただしさに似て・・・・。なんだか、台風ニュースにあわてる大人達をよそに、何かが始まる時のワクワク感にも似ている。心地よい胸騒ぎ・・・。

 インディアンのスウェットロッジも同じような心地よさがある。子宮と言われるドームの中で、サウナのようなスチームの中で、自分自身のケガレを取り去り、新たに生まれ変わる儀式。母のもとから生まれるのが、最初の誕生。そして、自分で生まれるのがReborn 自立なのです。

 そう僕たちはWe can change!できるのだ。

 成長する時のたとえに、一皮むけると言う。

 でも考えてみると、僕たちはいつも生まれ変わっている。古い細胞は死に、新しい細胞へとバトンタッチする。これが生きるということ。

 この入れ替わる速度が落ちたり、入れ替われなくなると、人は老いから死へと向かう。

 昨日の自分は死に、今日の自分が生まれる。日々死、日々生きるのです。明日のあなたは何を捨て、何を拾うのか?

 怒り、気づき、憎しみ、許し、愛、執着、呪い、祈り、平和、戦い、嘘、正義、嫉妬、過去の自分を捨てる、過去の誰かにしがみつく、選ぶ材料は今もたくさん落ちている。あなたのそばに・・・・

 UFOキャッチャーで、僕たちは明日という日に何を取るのか?

 英語の変身(Transformation)のトランスは、“越える”という意味である。今までの自分を手放して、何かを越えるためには、何かを捨て、何かを身につけねばならない。そう大人になれば、選ぶのは、あなたの自由なのだ。

 そして、それは大晦日でなくても・・・・いつでも僕たちは大晦日なのだ!












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